プレゼントとタブー。
縁起や言葉のゴロから、贈り物とするのに注意が必要なものがあります。
時代とともに人々の意識も変化していますが、気にする人がいるのも事実。
ここでは、お祝い別に贈ってはいけないものを紹介します。
贈り物とタブーの慣習
贈り物にはタブーがあります。
しかし、時代とともに贈り物の概念も変化してきて、気にしない人も増えてきています。
例えば、腕時計は「勤勉」を意味するので目上の人に贈らないほうがよいと言われた時もありましたが、現在では、還暦祝いや退職祝いなどでも問題なく喜ばれる贈り物となっています。
一方、喫煙者の新築祝いでも、火を連想させる灰皿は避けるといったことは自然と行われています。
贈り物に関するタブーは、一般的なマナーとして知っておき、贈り物を贈る場面で個別に判断するのがよいでしょう。
お祝いのタブー
結婚祝い
- 包丁・ナイフ
「縁が切れる」という意味から。相手が希望している場合は問題ありません。 - 鏡・陶器
「割れる」という意味から。 相手から希望がない限り、避けたほうが無難です。 - その他
贈る数に注意が必要です。
偶数は仏事で使う数なので、奇数で贈るようにします。
ただし、ペア、半ダース(6)、1ダース(12)は一組と考えられるので問題ありません。その他、4(死)、9(苦)も避けるようにします。
新築祝い・引越し祝い
- 灰皿、ライター、キャンドルなど。
火事を連想させることから
お見舞い
- 特定の花
鉢植え(根付く=寝付く)、シクラメン(死、苦に通じる)、椿(花が首から落ちる)、菊(葬儀を連想させる)、アジサイ(色があせる)、真っ赤な花(血を連想させる) - パジャマ、タオル
長期入院の場合には「寝付く」を連想させるので気にする人もいる
プレゼント全般
- 櫛
死と苦を連想させる - 履物・マット類
相手を踏みつけるを意味するので、目上の人に贈る時は注意 - 時計・かばん
勤勉を意味するので、目上の人に贈る時は注意 - 白いハンカチ
別れを連想させる - 印鑑
「責任を持て」という意味になるので、両親、兄弟や上司以外が贈る時は注意 - 現金
親しい間柄以外は、目上の人に贈ると失礼とされます。(災害見舞いはOK。)
現金に類する商品券なども同じなので、注意が必要。
現金を贈る場合は、折じわのないきれいなものを銀行などで用意します。